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肉のハナマサで肉が売ってなかった

あまりお肉は好きではない。別に動物愛護的な観点から、というわけでもない。味が嫌いなわけでもない。なんとなくあまり好きではないのだ。

 

だが、時折無性に食べたくなる時がある。雑食動物としての本能なのだろうか。そんなときはスーパーなどにいって肉を買って、なんだかそれらしい料理にして食べてみることにしている。

 

肉と言えば、肉のハナマサという有名な肉屋がある。あんまり近所にあるわけではないので、気にして見なかったのだが、どうやら、調べてみると、歩いていけるところにあるらしい。

 

そんなわけで「肉は肉屋だろう」と思い、肉を買いに「肉のハナマサ」に行ってみることにした。

 

歩いて20分ほど、それはあった。黄色い看板が目印だ。まじまじと見るとあの看板って不思議だ。

 

肉のハナマサというのだから牛のモチーフが使われていることには疑問の余地もないのだが、でもブタでも鳥でもいい気もする。なんで牛なんだろうか。

 

確かに牛=肉という図式は成り立つ気もするが、やっぱりブタでも鳥でもいいよなあ。デザインなんだろうか。そんなことを思いつつ、肉のハナマサに向けて近づいていく。

 

いつものことだが、普段行かない店に訪れるときなんだか緊張する。「なんじ肉のハナマサに入るべき人間か試して進ぜよう」そんなことを牛のロゴに言われているような気持ちになりながら私は肉のハナマサに足を踏み入れた。

 

黒いエプロン姿の店員さんが目に入る。ちらっと店の中に目をやる。「あれっあんまり肉が売ってない」私は思った。

 

”肉の”なんてついているくらいだから山のように肉があるのかと思っていたのだが、普通に野菜も売っているし、総菜の類も普通に売っている。

 

私の中で思い描いていた肉のハナマサ感はゼロだ。総菜のハナマサ、スーパーのハナマサが関の山である。がっかり。

 

まあ、とはいえせっかく来たのだ。肉はちゃんと買いたい。自分の中ではハヤシライス的なものを作ろうと、メニューは決まっていた。なのでそれに使う豚バラを探す(実家では豚バラでハヤシライスを作っていたので牛肉ではない)。

 

愕然とした。いい感じの豚バラが売っていない。夕方くらいに行ったのがいけなかったのかもしれないが、全然売っていない。「肉のハナマサよ、これでは名前負けではないのか」私は心の中で思った。

 

結局、何も買わなかったことに対する冷たい視線を一心に浴びながら私は「肉のハナマサ」を後にした。

 

場所によって違うのだろうが、私が言ったあの店は、たぶん「あんまりいい肉が置いていないスーパーハナマサ」だった気がする。

 

そんなことを考えながら、帰路についた。結局家から数分ほどの場所にある普通のスーパーでよくも悪くもない豚バラを買い、ハヤシライスのハヤシの部分を作ることにした。

 

小麦粉などとろみの類は入れないで、ケチャップ、中農ソース、コンソメ、玉ねぎ豚バラ、トマトといった感じで水分多めな材料で作ったのでしゃばしゃばだ。だが、しょうしょう酸味はきついものの、豚バラの油が染み出したいい感じの味で、満足のいくハヤシが完成した。結果として満足がいったのでよい、ということにしよう。

 

ではでは