暇だったので大久保で羊の脳みそを食べた
仕事が休みで暇だったので大久保に足を運んで前から気になっていたネパール料理『ギディフライ』を食べることにしました。
ギディというのはネパール語で羊の脳みそを指すそうです。そんでもってフライとあるようにギディフライは羊の脳みそを油でいためた料理のことを意味します。
単純に脳みそってどんな味がするだろう、という知的好奇心もあったのですが、ネットだったり料理本を見てみると普通にうまい、とのことだったので、どんなものなのか味がとても気になっていました。
そんなわけで、暇な時間をフル動員して、新大久保駅から徒歩2分の場所にあるネパール料理店『ソルティカージャガル』にギディフライを食べに行ってみることに。
普通に人が住んでいるライオンズマンションの2階に居を構えている『ソルティカージャガル』。外見は外国人の方向けの食品店のようです。というか、そもそも日本語あんまり書いていない。
少々ビビりながらも外階段を上り、お店のある2階にたどり着くと、店の前でスタジャンを来たおじさんが、ぼんやり外を眺めていました。お店の人かはわかりませんでしたが、このおじちゃんを無視して入るのも気がかり、というか目があってしまったので
「お店、開いてますか?」
と聞いてみることに。すると、にまっとにこやかな笑みで私を招き入れてくれるおじちゃん。いい人でした。
人もいたし、別に許可を取っているわけでもなかったので撮りませんでしたが、店内はこじんまりとして落ち着く雰囲気。お肉や香辛料をはじめとした食材が売られている売店の奥に、布で仕切られたスペースがあり、そこをレストランとして使用しているようでした。
おじちゃんに手引きされてはいったレストランスペースはどうなっているかというと、必要最低限の椅子、机といった設備がある質素な感じ。東南アジアとかの大衆食堂をほうふつとさせます。
店内には私を含め、ネパール人っぽいカップル一組、なぜ来ているのかはよくわからない、白人のカップル一組という構成。異国情緒たっぷり。
席に着くとおいちゃんにメニューを渡されたので、さっそく『ギディフライ』を探してみることに。ちなみにメニューはこんな感じ。
カレーや揚げ物、炒め物が多い印象。定食もあるので、お昼にちょっと食べたいとかもいいですね。また、お昼に行ったので頼みませんでしたが、現地のそば焼酎をはじめとしたお酒のメニューも豊富。夜にいってお酒をいっぱいやりながら、というのもいいかもしれません。
お目当てのギディフライはというと、800円。ライスはセットではないとのことなので、ライスも別に頼みます。”じゃうじゃう”という油が熱せられる音が聞こえてしばらくすると、運ばれてきました。『ギディフライ』
ご存知の方はお分かりの通り、脳みそ感ゼロの見た目です。カレーで何かの揚げ物をあえているような感じ。これといった野生臭もなく、ニンニクと玉ねぎ、カレーのありていに言えば食欲をくすぐられるおいしいにおいです。
食べてみました。
もぐもぐ
うん、普通にうまいです。よく白子のよう、なんて形容されますが、確かに食感はそんな感じ、滑らかでかむとほろほろ崩れます。
羊と聞いていたので、独特の癖みたいなものを想像していたのですが、それも特にありません。いい意味で全く癖がないのです。もちろん、臓器特有の多少の臭みみたいなものもありますが、レバーなんかよりもずっとマイルド。むしろスパイスと合わさってちょうどいい塩梅になっています。
絡まっているスパイスやニンニクはというと、こちらもいいお味。カレーっぽいので辛いのかなあとも思っていたのですが、スパイシーな風味とちょっとしたぴりっという辛みはあるものの、ほとんど辛さはなく、実に食べやすく仕上がっています。
羊の脳みそフライめっちゃうまいです。揚げてあるので、油がつらいという方は少々胃に来るかもしれませんが、エスニック系の料理にある特定の層に受けそうな味、というわけではなく、だれが食べてもおいしいと感じることのできる味といえるでしょう。
おすすめ。
ソルティカージャガル新大久保店
電話 03-6279-1034
営業時間 11:00~24:00
地図