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寿司打で失った時間と身についたちょっと早いタイピング能力の話

 寿司打というのは恐ろしいゲームだ。タイピング速度・能力を鍛えるために作られたらしいゲームだが、ある程度のレベルになると途端に時間を無駄にするだけの時間廃棄ゲームとなってしまうからだ。

 正直なところ、このゲームで15000点以上の得点を獲得できるレベルのタイピング速度というのは多くの職業にとって全く必要のないものだろう。それ以上はもはや、業務の範疇を超えているか、特別なお仕事をしている人、あるいはインターネットが自分の世界とでもいえるくらい没入している人にしか必要がないと思う。

 だが、私は15000点を容易に超えるようになった今も、時間があるとつい寿司打を遣ってしまっている。もちろん外で仕事をしているときはさすがに人の目があるのでやらない。だが、家で作業をしなくてはいけないときは別だ。

 待ちがある仕事だと、ついつい寿司打をプレイしてしまう。もはや中毒かもしれない。最近はやっと20000点を視野に入れることができるほどの速度が身についてきた。ちょっぴりうれしい。

 しかし、よくよく考えてみると、冒頭で書いたように別にそんなに早いタイピング速度は誰も求めていない。正直あったところで得はそれほどしない。「寿司打20000点、採用!!わが社にもついに即戦力が」とはならないだろう。私自身、取材して記事を書くようなお仕事の片隅に携わっているのだけれども、別に速いタイピング速度はあるに越したことはないけれどやはり大事なのは構成力だったり、正しい取材力知識だったりする。別に1文字いくらというわけではないのだから、早く叩ける必要なんてあんまりない。

 でも寿司打をついやってしまう。おそらく寿司打を遣った時間でブログの記事を書いたり、本を読んだり、もっと有意義なことができたはずである。結局その時間で身についたのは寿司打に出てくる文字をうまく叩ける能力と人より少々早いタイピング速度だけだ。冷静に考えてみると結構悲しい。

 とはいえ、人は進化する動物だというし、気づけただけいい、ということにしておこう。今後はもっと有意義に時間を過ごそうではないか。

 と思ったのだけれども、私が今文章を書くために開いているクロームのタブの右にはすでに寿司打のタブが開かれている。消せばいいのにそのままだ。きっと私はこれを消さず、また寿司打に興じるだろう。まあいい。でもなんとかしないとなぁ。