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薬物について知るための本 最近読んだものまとめ

 法律が錯綜していたり、カルチャー的な歴史の皮相もある違法薬物。特に日本は複雑怪奇で調べていて興味が尽きない。ここでは最近自分で読んだ本の中で勉強の役に立ったものをまとめておく

 

薬物依存症 松本俊彦

 日本の薬物依存症治療・研究の第一人者である国立精神神経医療研究センターの松本俊彦先生が書いた薬物依存症に関する知識が網羅的に書かれた一冊。そもそもの薬物とはなにか、薬物に依存するとはどういうことなのか、そしてなぜ人は薬物をやめられないのか。「ダメ絶対」に代表される日本的薬物依存症治療、あるいは薬物と法の作られ方とその功罪。そして海外での事例、本当に必要な治療は何か、という部分を専門的な用語を極力省いて伝えてくれる一冊。

 300ページ以上あって読み応え抜群だが、一度読んでおいて損はない。感情論ではなくエビデンス、そして実際の治療現場から築き上げられた内容。ちょっと左寄りのメディアにでたり、日本の薬物司法にノーを突き付けるような文脈で取り上げられることの多い松本先生だが、実際には硬軟併せ持って何が大切なのか偏りなく指摘している。

よい

 

薬物依存症 (ちくま新書)

薬物依存症 (ちくま新書)

 

 

真面目にマリファナの話をしよう 佐久間裕美子

 主に米国をフィールドにしているジャーナリスト佐久間裕美子さんが、ワイアード日本版で連載していたアメリカでの大麻合法化の流れを追った一連の作品をまとめて書籍かしたもの。

 イデオロギーを挟むことなく、何故大麻合法化が議論の訴状に上がり、そしてそれがビジネスにすら発展していったのか。アメリカのおかれた事情が書かれている。

 医療用大麻の根本的な議論の流れだったり、大麻ビジネス(CBD)も含めて、現状どこをもとにして今はどんな流れなのか、追うのにおすすめ。

 

 

真面目にマリファナの話をしよう

真面目にマリファナの話をしよう

 

 

読んでいる途中のものもあるので、今後も追記します。